
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS(ACC賞)は、毎年行われている広告・クリエイティブの賞です。ラジオCMの部門は、2018年まで「ラジオCM部門」、2019年からは「ラジオ&オーディオ広告部門」として続いています。ACCの公式サイトに残っている2017年から2026年までの10年分の入賞作品を集めて、どんな会社が、誰と組んで入賞しているのかを集計しました。
結論は3つです。
- 10年間のグランプリ(総務大臣賞/ACCグランプリ)10作品のうち、**6作品が大日本除虫菊(キンチョー)**でした。制作会社では、ヒッツコーポレーションが10作品中7作品を手がけています。
- 入賞作品の数が多い広告主は、**パナソニック(31作品)、大塚製薬(26作品)、大日本除虫菊(24作品)**の順です。
- 入賞736作品のうち252作品(34%)は、放送局が広告主・広告会社・制作会社のいずれかとして関わっています。地域ごとに選ばれる地域ファイナリストに限ると40%になります。
10年間のグランプリ
| 年 | 広告主 | 作品 | 広告会社 | 制作会社 |
|---|---|---|---|---|
| 2017 | 大日本除虫菊 | 「金鳥少年2017」シリーズ | 電通 関西支社 | ヒッツコーポレーション |
| 2018 | 群馬マスコミ3社(上毛新聞社・群馬テレビ・エフエム群馬) | 特殊詐欺ゼロキャンペーン「無許可」 | エフエム群馬 | — |
| 2019 | 大日本除虫菊 | 「G作家の小部屋」シリーズ | 電通 関西支社 | ヒッツコーポレーション |
| 2020 | パナソニック | ロボット掃除機ルーロ「学習するチカラ」篇 | 大広 | 大広WEDO/エイトビート |
| 2021 | 大日本除虫菊 | 虫コナーズ「虫コナーズで名言を」シリーズ | 電通 関西支社 | ヒッツコーポレーション |
| 2022 | エフエム群馬 | 特殊詐欺対策キャンペーン「思い出話キヌヨさん」シリーズ | 電通 中部支社/マザーゲイト/TRUE | ビー・ブルー |
| 2023 | 大日本除虫菊 | 「KINCHO Kingdom」シリーズ | 電通(Creative KANSAI) | ヒッツコーポレーション |
| 2024 | タマノイ酢 | すしのこ「OTOMORE」 | CHERRY | ヒッツコーポレーション |
| 2025 | 大日本除虫菊 | ムエンダーシリーズ「思春期スケッチ」 | 電通(Creative KANSAI) | ヒッツコーポレーション |
| 2026 | 大日本除虫菊 | ゴキブリムエンダー「ゴキ子。」シリーズ | 電通(Creative KANSAI) | ヒッツコーポレーション |
キンチョーは2017年から2023年まで1年おきにグランプリを取り、2025年と2026年は2年続けての受賞でした。グランプリに次ぐゴールドも6回受けていて、ゴールド以上は10年で12作品になります。2026年の入賞作品は 2026年ACC ラジオ&オーディオ広告部門の入賞作品まとめ にまとめています。
もう一つ目立つのが群馬です。2018年は上毛新聞社・群馬テレビ・エフエム群馬の3社による特殊詐欺対策のCMが、2022年はFM GUNMA(エフエム群馬)自身が広告主となった特殊詐欺対策のCMがグランプリを受けています。エフエム群馬は、2017年から2023年まで毎年、特殊詐欺対策のCMで入賞作品に名前が出ています(広告主・広告会社・制作会社のいずれか)。
入賞作品が多い広告主
ファイナリスト・地域ファイナリストを含む入賞作品の数です。
| 広告主 | 入賞作品 | うちブロンズ以上 |
|---|---|---|
| パナソニック | 31 | 17 |
| 大塚製薬 | 26 | 9 |
| 大日本除虫菊 | 24 | 19 |
| 第一三共ヘルスケア | 21 | 6 |
| ACジャパン | 13 | 1 |
| 中央軒 | 13 | 4 |
| ロート製薬 | 11 | 2 |
| 花王 | 10 | 0 |
| パイロットコーポレーション | 10 | 4 |
| サントリーホールディングス | 10 | 2 |
キンチョーは入賞24作品のうち19作品がブロンズ以上で、入賞すれば上位の賞に届く割合が飛び抜けて高い広告主です。
入賞作品を支える制作会社
制作会社では、ビッグフェイスが140作品、ヒッツコーポレーションが76作品に名前を連ねています。ブロンズ以上の161作品に限ると、ビッグフェイスが39作品、ヒッツコーポレーションが34作品で、この2社で上位入賞の45%(73作品)を手がけています。
入賞作品の3分の1に放送局が関わる
広告主・広告会社・制作会社のいずれかに放送局の名前がある作品を数えると、736作品中252作品(34%)でした。地域ファイナリスト318作品では128作品(40%)で、地方では局が地元企業のCMを企画・制作する例が多いことが分かります。
| 放送局 | 関わった入賞作品 |
|---|---|
| 朝日放送ラジオ(2018年以前は朝日放送) | 45 |
| エフエム東京(TOKYO FM) | 21 |
| 文化放送 | 18 |
| 信越放送 | 18 |
| 静岡エフエム放送(K-MIX) | 16 |
| 静岡放送 | 14 |
| エフエム群馬(FM GUNMA) | 11 |
| エフエム栃木(RADIO BERRY) | 11 |
| ニッポン放送 | 8 |
| STVラジオ | 8 |
| 山口放送 | 8 |
| ベイエフエム(BAYFM78) | 7 |
| エフエム愛知 | 7 |
| CBCラジオ | 6 |
| エフエム北海道 | 6 |
ブロンズ以上に限ると、朝日放送ラジオが14作品、エフエム東京が8作品、文化放送が7作品です。
集計の方法
- 対象は、ACCの公式サイトに掲載されている2017〜2026年のラジオCM部門(2019年からラジオ&オーディオ広告部門のA・Bカテゴリー)の入賞作品です。
- グランプリ・ゴールド・シルバー・ブロンズ・ファイナリスト・地域ファイナリストを数え、作品番号で重複を除いて736作品としました。クラフト賞とアンダー29は、ほかの賞と同じ作品が重ねて選ばれるため、集計から外しています。
- 広告主名は、表記の違い(「株式会社」の有無など)をそろえて数えています。シリーズ作品は1作品です。
- 放送局の関わりは、広告主・広告会社・制作会社の欄に放送局の社名がある作品を数えました。局のグループ会社や、局名が書かれていない場合は含みません。
出典:ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS 入賞作品(https://acc-awards.com/festival/2026fes_result/ ほか各年の入賞作品ページ)
提供社ごとの出稿状況は 提供社から探す で確認できます。